青の時間

作詞作曲:やまだゆりこ

午前4時の窓の向こうの

世界はいつも青色だ

朝でもない夜でもない

青の時間

 

透明になりたくて、よろこび、かなしみ

気付かないふりをしてきたけどこの瞬間だけは

シーツを抜け出しベランダに飛び出して

 

高く小さな両手を空へと伸ばしてみるの

溶けるかな透けるかな青の世界に

きっとまだ夢の中にいるあなたのまぶたに

そんなわたしが焼き付くといいな

 

誰も知らない青の時間

わたしが強くなれる時間

魔法の呪文を呟いて

目覚めの歌をうたおう

 

透明になりたいのは

きらきら輝く世界に飲み込まれ

大事なこと、夢とか希望とか

見えずに不安で逃げだしたくなるから

 

だけど小さな両手を空へと伸ばしてみるの

朝でもない夜でもない青の世界に

溶け込んで消えてしまえたら

いいのにな

いいのにな

 

君の小さな両手を空へと伸ばして

小さなその手をそのまま伸ばして

嘘でもいい、嘘でもいいよ

幻も君ならば本物だ

 

きっとまだ夢の中にいる

あなたのまぶたに焼きついた私が

今夜小さな両手を空へと伸ばしてみるの

溶けるかな透けるかな青の世界に

確かなことなんてわからない

でもいま見てる、感じてる

青の時間は

本物だ