冬子と夏の冷蔵庫

作詞作曲:やまだゆりこ

 

冷凍庫から取り出したままのアイスクリーム

溶け出してしまった心は二度と戻らない

机に放っておかれたままのアイスクリーム

わたしとおんなじだな、って

眺めて思ったの

 

なんとなく寄りを戻しても

昔みたいに触れてみても

指先も髪型も声もあの頃と同じはずなのに

なんか違う、そしてなんだか切ない

 

大事にできないならいっそ

わたしを熱くさせないで

溶け出した心は二度と戻らないんだから

もう一度、と戻してもても

もとのわたしに戻らない

あの子とおんなじ

もうもとには戻れない

 

冷凍庫から取り出したままのアイスクリーム

はやく食べなきゃいけないな、ってずっと思ってたよ

だけどなんだか胸が痛くて

触れたそばから壊れちゃいそうで

失くしちゃいけないものばかり

なくなっていってしまうのはどうして?

どうしてなんだろう

 

大事にしたいと思うほど

僕らはつれないフリして

寂しさも弱さも持ち合わせてないみたいに

なんてことないフリをしてさ

興味のないように見せてさ

本当はおんなじ

同じ気持ちなのに

 

大事にできないならいっそ

わたしを(僕を)見つめないで

溶け出した心は二度と戻らないんだから

もう一度、と戻してもても

もとのわたしに(僕には)戻らない

あの子とおんなじ

もうもとには戻れない